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小児科 開業医 借金

小児科の開業医でも借金を抱えて破産をしてしまう方もいます。

小児科医Dは地元の県立病院で10年以上勤務医をしてきました。

どこの病院でもそうですが、小児科医は休みもなく長時間勤務になりがちで、このままこのような激務を続けていると倒れてしまうとD医師は自分の将来に不安を持っていました。

過労死してしまう小児科医もいるくらいですから、激務を避け開業する小児科医もたくさんいます。

D医師は開業の準備にとりかかりました。

自分があまりに忙しいため、病院に出入りしている薬卸業者に相談しました。

薬卸業者は事前準備、場所探し、資金調達準備、人員確保、機材設備手配などテキパキと動いてくれて、定期的に報告もしてくれました。

開業の場所は主要駅から徒歩5分のところです。

約2年の準備期間の末、開業資金7000万円ほどかけて、D医師は念願の小児科クリニックを開業しました。

最初は患者さんが来てくれていましたが、徐々に患者さんの数が減っていきました。

D医師のクリニックの場所は駅から徒歩5分とは言ったものの、細い道を奥に入ったわかりづらい場所にあり、D医師は「集患数が減ってきたのは場所が悪いせいだ」と思っていました。

しかし、実際は場所の問題ではなかったようです。

D医師は小児科医にも関わらず子供に対して愛想もなく、また、患者さんがいる前でスタッフを怒鳴りつけるなどの行為をしていました。

子供と一緒にクリニックに来ていたママさんたちはそれを見て「ここには二度と来ない」と思ったようです。

その後も患者さんの数は減り続け、D医師のクリニックはわずか1年半で廃業になってしまいました。

D医師は返しきれない借金を抱え、自己破産してしまいました。
↓↓↓
失敗理由
勤務医が忙しいから開業する」という理由がまず良くありません。

開業医になるとは、一国一城の主になることです。

開業の方がいい」などということはありません。

開業の方が大変で厳しいのです。

忙しいから」という理由で開業の準備を業者に任せきりにしてしまうのは絶対にやってはいけません。

自分が開業したいのに、その命ともいえる開業準備を人に任せるなどありえません。

小児科医開業で7000万円というのもかけすぎですし、もしかすると業者にぼったくられたのかも
しれません。

開業医とは「究極のサービス業」ということを絶対に忘れてはいけません。

特に小児科は良い口コミも悪い口コミもすぐに広げてくれるママさんたちが来る場所です。

上質のサービス、心地の良い対応、子供に優しく接してくれれば、ママさんたちはそれをあっという間に広げてくれて、紹介でどんどん集患につながりますし、逆に、感じの悪い態度、居心地の悪さ、スタッフへの対応、スタッフの対応、子供に対する対応など、悪い評判もあっという間に地域に広がってしまうため、どんどん患者さんが減る原因になります。

医者だから偉い」「サービス業じゃあるまいし、医者は愛想を振りまく必要はない」と考えるのは開業医にとってはかなり危険です。

また、看護師・スタッフを大事にするのは当たり前です。

看護師やスタッフがいなければクリニックは回りません。

従業員というのは大事な存在なのです。

真剣に向き合えば、良い人材ならそれ以上に返してくれますし、「金を払っているのはこっちなんだから、何を言ったっていいだろう」というのは、経営者として大きな間違いです。

看護師・スタッフは医師を勝たせるチームの一員です。

間違っても患者さんの前に怒鳴り散らすなど、スタッフにとっても患者さんにとっても最低の行為です。

「何のために開業するのか」「なぜ開業でなければダメなのか」「自分にとっての成功とは何で、それに開業が絶対に必要なのか」など、開業前に企業理念、「なぜ」の部分を固めないと必ず空中分解します。

それくらい開業は重く、厳しく、人生をかけて行うイベントです。

開業医は医師とはいえ「経営者」になることです。

経営者たる者は薬品メーカー、医療機器メーカー、コンサル会社にすべてを丸投げにしてはいけません。

なぜ開業するのか
自分のクリニックの強み・売りは何か
なぜ開業しなければならないのか、勤務医ではダメなのか
なぜ他のクリニックより自分のクリニックの方が良いのか
患者さんが自分のクリニックに来る理由は何なのか
なぜあなたのクリニックでなければならないのか
自分の人生の成功とは何か、それに開業が必須なのか
従業員のやりがい、目的は何なのか

など、開業前に決めなければならないコンセプト、ビジネスモデル、事業計画をしっかり決め
開業医コンサル会社に勝る経営知識を持ってからコンサルティングを頼むようにしてください。

もっとも、そうした知識があればコンサル会社は必要ありませんが。

開業医コンサル会社に丸投げしてかなりお金を取られてしまったり、払わなくていいお金を払ってしまう医師もいます。

本当に注意しましょう。

開業に関する相談は薬品メーカー、医療機器メーカー、コンサル会社ではなく、中立公平な第三者機関への相談が安心です。

数はごくわずかですが、医師開業のための第三者機関は存在します。

医師開業のための第三者機関」として、『全国職業相談センター』をご紹介します。

全国職業相談センターは、職業全般の相談を受けている相談窓口で、公平中立な第三者の立場で医師の独立開業の相談にものっています。

また、相談内容によって各種専門家や専門機関の紹介も行っているようです。

薬品メーカー、医療機器メーカー、コンサル会社とは違って「開業させること」が目的ではないため、時には「開業しない方がいいですよ」という第三者的な意見もくれます。

また、「すでに開業しているが、経営がうまくいっていない」「このままいくと廃業してしまう」「資金繰りが厳しい」という、開業医の相談も受けてくれます。

経営を今より改善したい開業医の先生は、医院の経営が手遅れになる前に気軽に相談してみると良いでしょう。

全国職業相談センターの相談は無料です。

開業を考えている」という方は、薬品メーカー、医療機器メーカー、コンサル会社の牽制役としても、全国職業相談センターに相談してみると良いでしょう。

開業には大きなリスクがあります。

薬品メーカー、医療機器メーカー、コンサル会社が開業させようとしてきても、慎重に検討しましょう。

「全国職業相談センター」へのお問い合わせはこちら
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