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美容整形外科 開業医 借金

美容整形外科を開業して失敗してしまった事例を紹介します。

大病院で整形外科医をしていたE医師は開業を考えていました。

同じ大病院に同期で入り、先に開業した医師が、美容整形クリニックを開業して年収5000万円と大成功しているという話を聞き、「同じ整形医でこんなにも違うのか」「俺も開業してもっと稼ぎたい」と思っていました。

病院に出入りしていた医療機械メーカーの人間に相談し、開業の準備を始めました。

医師は同期の医師同様、美容整形を開業することにしました。

自由診療で儲かりそうだし、現在の病院で整形の経験はあったので、問題なくやれると思いました。

場所、人材、設備、機械、資金調達、ホームページ、その他準備などを進めていき、1年半で開業に至りました。

外装、内装もとてもおしゃれで女性が好みそうなものにしました。

機械や設備も最新のものを揃え、どこにも負けないような手術ができる体制を整えました。

これだけ設備を整えれば患者さんもたくさん来てくれる」と思いました。

開業費用は8000万円ほどかかりました。

「ついに俺も開業医になった、しかも美容整形だから俺も稼げるぞ」とE医師は張り切って開業しました。

開業の記念と、勤務医として頑張ってきた自分へのご褒美として、E医師は2000万円のポルシェを購入しました。

クリニックの駐車場の目立つところにおいて、とても満足でした。

ところが、開業してから肝心の患者さんがほとんどきません。

「これだけ良い設備や技術があればたくさん来るはず」というE医師の狙いは外れました。

美容整形クリニックを経営している医師仲間に「集患はどうしているのか」と聞くと、広告をかなり使っているようでした。

あわててインターネット広告や地方誌などをたくさん出しましたが、目立った効果はありませんでした。

開業のときにつくった借金の返済もありますし、人件費も払わなければなりません。

ところがE医師は2000万円のポルシェを買ってしまったため、そこまで貯金がありません。

泣く泣くポルシェを売りましたが、売れたのは1200万円。

それでも1200万円がないよりはマシでしたが、広告費、人件費、借金返済と、1200万円もあっという間になくなり、E医師は開業からわずか11ヶ月で資金が回らなくなり、廃業に追い込まれました。

E医師は残った借金を返せず、自己破産をしました。
↓↓↓
失敗理由
8000万円は最初としてはかけすぎです。

キャッシュフローが圧迫されてクリニックを長く続けることが困難になります。

また、車を買ってはいけません。車を買うのは儲かってからです。

E医師は儲かる前から自分のお金で車を買うのは2つの大きな損失があります。

1つは、開業してすぐに患者さんが定着するとは限らないので運転資金が必要になり、ときには勤務医時代に貯めてきた自分の貯金を使うこともあること。

2つは、儲かってからクリニックの名義で車を買えば経費で買えるので税金対策になること。

それをわざわざ、儲かる前に自分のお金で買うのは、わざわざお金を2回捨てるようなものです。

また、美容整形クリニックの広告は熾烈な世界です。

大手の美容整形クリニックが毎年何億もの広告宣伝費を使っています。

インターネット、雑誌、テレビ・・・と広告は多岐にわたります。

新設のクリニックが大手の美容整形クリニックに勝ちたくても、かけられる広告費が違いますから、大手に勝てるわけもありません。

大手がやらない広告戦略が必要になります。

美容整形クリニックには「口コミ」がほぼ存在しません。

インターネット上の口コミサイトはすべてアフィリエイターのものなので、結局一番お金をくれる大手美容整形クリニックしかアフィリエイターは宣伝してくれませんし、紹介センターも一番お金をくれるクリニックを紹介しますから、結局大手の独り勝ちです。

特に、東京都内の美容整形クリニックの生存率はかなり低く、毎年多くの美容整形クリニックが大手に勝てずつぶれています。

医師は失敗するやり方をいくつもやってしまいましたので、廃業、自己破産は当然の結果と言えます。

開業はとてもリスクがあります。

安易な開業は絶対にやめましょう。

開業医は医師とはいえ「経営者」になることです。

経営者たる者は薬品メーカー、医療機器メーカー、コンサル会社にすべてを丸投げにしてはいけません。

なぜ開業するのか
自分のクリニックの強み・売りは何か
なぜ開業しなければならないのか、勤務医ではダメなのか
なぜ他のクリニックより自分のクリニックの方が良いのか
患者さんが自分のクリニックに来る理由は何なのか
なぜあなたのクリニックでなければならないのか
自分の人生の成功とは何か、それに開業が必須なのか
従業員のやりがい、目的は何なのか

など、開業前に決めなければならないコンセプト、ビジネスモデル、事業計画をしっかり決め
開業医コンサル会社に勝る経営知識を持ってからコンサルティングを頼むようにしてください。

もっとも、そうした知識があればコンサル会社は必要ありませんが。

開業医コンサル会社に丸投げしてかなりお金を取られてしまったり、払わなくていいお金を払ってしまう医師もいます。

本当に注意しましょう。

開業に関する相談は薬品メーカー、医療機器メーカー、コンサル会社ではなく、中立公平な第三者機関への相談が安心です。

数はごくわずかですが、医師開業のための第三者機関は存在します。

医師開業のための第三者機関」として、『全国職業相談センター』をご紹介します。

全国職業相談センターは、職業全般の相談を受けている相談窓口で、公平中立な第三者の立場で医師の独立開業の相談にものっています。

また、相談内容によって各種専門家や専門機関の紹介も行っているようです。

薬品メーカー、医療機器メーカー、コンサル会社とは違って「開業させること」が目的ではないため、時には「開業しない方がいいですよ」という第三者的な意見もくれます。

また、「すでに開業しているが、経営がうまくいっていない」「このままいくと廃業してしまう」「資金繰りが厳しい」という、開業医の相談も受けてくれます。

経営を今より改善したい開業医の先生は、医院の経営が手遅れになる前に気軽に相談してみると良いでしょう。

全国職業相談センターの相談は無料です。

開業を考えている」という方は、薬品メーカー、医療機器メーカー、コンサル会社の牽制役としても、全国職業相談センターに相談してみると良いでしょう。

開業には大きなリスクがあります。

薬品メーカー、医療機器メーカー、コンサル会社が開業させようとしてきても、慎重に検討しましょう。

「全国職業相談センター」へのお問い合わせはこちら
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