開業医 失敗のTOPに戻る
「開業医 失敗」トップ >  医院開業コンサルタントも・・・  > 開業コンサルタントに任せるも内科の開業に失敗してしまった事例

開業コンサルタントに任せるも内科の開業に失敗してしまった事例

コンサルタントに集客などのモデルを任せるも内科の開業に失敗してしまった事例を紹介します。

大病院の勤務医として働いてきた内科のH医師は、同期の医師仲間がどんどん開業していくのを見て少し焦りを覚えていました。

仲間の中には大成功して、勤務医時代の3倍もの収入を得ている者もいました。

「同じ医者なのに、勤務医と開業医でここまで違うものか・・・」と、H医師は勤務医として働いている自分とその医師仲間をいつも比べるようになってしまい、「自分も開業してみたい・・・」という思いが強くなっていきました。

あるときH医師がインターネットを見ていると、開業医コンサル会社ページの「無料で診療圏を
調べます
」という文字が飛び込んできました。

開業に必要な要素の1つに「場所が大事」というのはH医師も認識していたので、それを無料で調べてくれるのは面白いと思いました。

しばらくは放っておきましたが、やっぱり気になってそのコンサル会社に問い合わせをしてみました。

後日その会社の担当と会って、診療圏を調べてもらうのはもちろんですが、今まで開業について聞きたかったことを色々と聞いてみました。

そうするとその担当者は丁寧にすべてに答えてくれて、H医師はそのコンサル会社に少し心を開きました。

無料で診療地を色々と調べてもらい、何か所か内科医として開業してよさそうな場所をピックアップしてもらいました。

コンサル会社の担当者と一緒にその箇所を回ってみたりして、H医師はどんどん開業のイメージが湧いてきました。

コンサル会社が特に勧めていた場所がありました。

郊外では住宅街は少し離れたところにありましたが、広い敷地が取れて駐車場が広く取れそうな場所でした。

「この場所は過去経験上かなりおすすめです。郊外ですが、この辺は車移動がほとんど。駐車場が広いというのは人の心理として入りやすくなるものです。車で少し走ったところに新興住宅地もありますし、集患はできると思いますよ」と言われました。

確かにみんな車で移動するエリアでしたので、H医師は具体的なイメージが湧いてきました。

「この土地は正直、今他の先生が数名狙っている場所なのですが、皆さんまだ決めかねているんです。同じような条件の土地というのはなかなかありませんから早い者勝ちですね」と言われ、H医師は焦りが出ました。

「ちょっと考える」と言って、数週間考えたのちにH医師は、「あそこで開業したい。準備に入ってほしい」とコンサル会社に伝えました。

コンサル会社も「よかった先生、危うく他の先生に取られてしまうところでしたよ。では準備に取り掛かりますね」と言って、準備に入りました。

その後、資金調達、建物建設、機械、内装、ホームページ、スタッフなど準備は着々と進みました。

コンサル会社に手伝ってもらった開業資金は1億5千万円。

駐車場も広く、建物も大きく、設備や機械も最高のものをそろえました。

そして、いざ内科クリニックを開業。

車でしばらく行ったところにある住宅街から患者さんが来てくれました。

ところが、開業資金が多かったため、集患はある程度できたのですが、資金を回すのに苦戦しました。

コンサル会社に相談しても、「最初は皆さんそういうものですよ。引き続きがんばれば必ず軌道に乗りますよ」と言われるだけでした。

月によってはH医師の貯金を切り崩して資金繰りに充てていました。

ところが、開業から1年弱経ったときに、車でしばらく行った住宅街の中に医療モールができました。

H医師のクリニックの患者さんは激減しました。

H医師のクリニックは内科だけですが、向こうは医療モールですから、内科、整形外科、小児科、耳鼻科、眼科、皮膚科、産婦人科、歯科がそろっていました。H医師に勝ち目はありません。

もともと開業に1億5千万円もかけていてギリギリか赤字の経営をしていたH医師のクリニックにとってはトドメになってしまいました。

H医師は資金が回らなくなり廃業に追い込まれました。

H医師は自己破産をしたそうです。
↓↓↓
失敗理由
無料で診療圏を見ますよ」と言って医師に興味を持たせて、本当に無料で診療圏を見てくれるのですが、「この場所は経験上おすすめです」「他の先生もここにしようと考えているんですよ」「早くしないと先にとられてしまいますよ」などと言って煽り、開業させてしまうコンサル会社がまだまだあります。

しかも、その後は医師からお金を取れるだけ取っていきます。

建築、機械、設備、内装、ホームページ、求人・・・これらはすべてコンサル会社が大儲けするポイントです。金額を乗せて提案してきます。

もしくは後に各種業者から紹介マージンをもらっています。

「医者だから金額を乗せてもわからないだろう」「医者はお金があるから大丈夫」と本気で思っている悪質なコンサル会社も多いです。

開業医コンサル会社はほとんどが詐欺業者だと思っている方が安全です。

1億5千万円は騙されすぎです。

開業準備を他人に任せてはいけません。

すべて自分で決めてください。

コンサル会社に勝る知識がないと丸め込まれてしまいますし、もしその力があるならばコンサル会社は必要ありません。

コンサル会社に相談したのに「がんばれば大丈夫」はないです。

「どう頑張るか」が大事ですし、結局頑張るのは先生自身です。

また、郊外の開業はよほど慎重に行わないと失敗しやすくリスクが高いです。

コンサル会社が安い郊外の土地で開業させて、利幅を多くとるのが目的だったのかもしれませんね。

このような開業に関する相談は薬品メーカー、医療機器メーカー、コンサル会社ではなく、中立公平な第三者機関への相談が安心です。

数はごくわずかですが、医師開業のための第三者機関は存在します。

医師開業のための第三者機関」として、『全国職業相談センター』をご紹介します。

全国職業相談センターは、職業全般の相談を受けている相談窓口で、公平中立な第三者の立場で医師の独立開業の相談にものっています。

また、相談内容によって各種専門家や専門機関の紹介も行っているようです。

薬品メーカー、医療機器メーカー、コンサル会社とは違って「開業させること」が目的ではないため、時には「開業しない方がいいですよ」という第三者的な意見もくれます。

また、「すでに開業しているが、経営がうまくいっていない」「このままいくと廃業してしまう」「資金繰りが厳しい」という、開業医の相談も受けてくれます。

経営を今より改善したい開業医の先生は、医院の経営が手遅れになる前に気軽に相談してみると良いでしょう。

全国職業相談センターの相談は無料です。

開業を考えている」という方は、薬品メーカー、医療機器メーカー、コンサル会社の牽制役としても、全国職業相談センターに相談してみると良いでしょう。

開業には大きなリスクがあります。

薬品メーカー、医療機器メーカー、コンサル会社が開業させようとしてきても、慎重に検討しましょう。

「全国職業相談センター」へのお問い合わせはこちら
関連コンテンツ

開業医 医院開業コンサルタント 小児科失敗

医療コンサルタントに任せてしまった小児科医の事例を紹介します。 大病院で小児科医として勤務してきたJ医師は開業を考えていました。 このまま病院にいても未来はないし、小児科医は忙しすぎて自分・・・

開業医 クリニック開業コンサルタント 整形外科失敗

開業コンサルタントで失敗してしまった整形外科医の事例を紹介します。 I医師は大病院の整形外科医として働いていました。 医大が同じだった整形外科医の医師仲間が美容整形クリニックを開業して年収・・・

クリニック開業コンサルタントに頼ってしまった内科開業医の失敗事例

医療コンサルタントの言いなりになってしまった結果、廃業してしまった内科開業医の事例です。 勤務医のG医師は自分の経験値がある程度いったら開業しようと前から思っていました。 そのため、ずいぶ・・・

コンサルタントに頼るも経営に失敗した整形外科医の事例

医療コンサルタントのアドバイスを参考にした結果、財政がひっ迫してしてしまった事例を紹介します。 勤務医の整形外科医Fは、大病院の整形外科の激務に疲弊しきっており、「この先もこんなペースで仕事はで・・・

開業医 集客集患

開業医としてスタートを切ってから多くの方が失敗する原因があります。 それは集患です。 開業医コンサルタントに寄り添ってもらって事業計画やビジョンを固めても、患者が来なければ意味がありません・・・

開業医 助成金

企業が開業したての時期に積極的に活用したいのが国からの〈助成金〉です。 助成金は開業医も勿論申請可能ですが、助成金に疎い先生が多いのは不思議な話です。 助成金は新陳代謝があるので随時チェッ・・・